どっちで探す? まずは30秒の診断から
作品紹介やタグでよく見かける「犬系」「猫系」。なんとなくイメージはできても、いざ自分の好みを探そうとすると意外と説明しづらい言葉です。ここでは犬系・猫系が指しているものを一度ほどいて、自分の「好き」を言葉にして探せるところまで整理していきます。
犬系・猫系って、そもそも何を指す言葉?
犬系・猫系は、もともと人の性格やふるまいをざっくり二つに分けるときの言い方です。動物のイメージをそのまま人にあてはめた俗っぽい分類で、恋愛の話題として広まりました。同人やBLの世界でも、この言葉はキャラクターの「性格の傾向」を表す言葉として使われています。
ポイントは、これが顔立ちやスペックの話ではなく、「その人がどうふるまうか」「感情をどう出すか」を指しているところです。積極的に距離を詰めてくるのか、それとも自分のペースを守るのか。相手への甘え方や、好意の見せ方。そういう振る舞いの色合いを、犬と猫という分かりやすいイメージに寄せて呼んでいるわけです。
だから同じ「かっこいいキャラ」でも、犬系と猫系ではまとう空気がまるで違います。好みを探すときには、この振る舞いの軸を押さえておくと、驚くほど選びやすくなります。
もうひとつ大事なのは、犬系・猫系はきっちり二択で割り切れるものではない、ということです。普段は猫系だけど好きな相手の前では犬系になる、といった振れ幅を持ったキャラも珍しくありません。あくまで「どちらの色が濃いか」というグラデーションの目安として捉えておくと、実際の作品を読んだときのしっくり感が高まります。
犬系キャラの特徴、どんなふるまいをする?
犬系と呼ばれるキャラクターは、感情がまっすぐで、好意を隠しません。好きなら好きと態度に出て、そばにいたい気持ちをぐいぐい表に出してきます。人懐っこくて素直、というのが分かりやすい核です。
■ 好意がまっすぐで、隠さない
犬系のいちばんの魅力は、気持ちの分かりやすさです。喜怒哀楽が表情や態度に出て、相手を好きだという気持ちを回りくどくせずに見せてきます。読んでいて「うわ、こんなに好きなんだ」と伝わってくる、その素直さに惹かれる人は多いです。
■ 距離を詰めるのが早い
相手のそばにいたい、かまってほしい、という欲求が行動に直結しやすいのも犬系の特徴です。連絡もこまめで、会えばくっつきたがる。この「距離ゼロで来る」感じが、関係が動くきっかけになりやすく、話のテンポを軽やかにしてくれます。
■ 一途さ・忠実さがにじむ
好きになった相手にまっすぐ向き合う、一途な忠実さも犬系によく重ねられるイメージです。振り回されても離れない、まっすぐな献身。その健気さが刺さる、という読み方もできます。
猫系キャラの特徴、どこがたまらない?
猫系は、犬系の対になるイメージで語られます。マイペースで、自分の時間や空間を大切にする。感情をすぐには出さず、クールに見えるのが基本の色です。ただ、それだけではないのが猫系の面白いところです。
■ マイペースで、簡単には懐かない
猫系のキャラは、相手に合わせて動くよりも自分のペースを守ります。すぐには心を開かず、距離を測りながら付き合うので、そのぶん懐いた瞬間の価値が跳ね上がります。「なかなか懐かない子がふと甘えてきた」という落差そのものが、猫系を楽しむ醍醐味です。
■ クールに見えて、実は甘えん坊
表向きはそっけないのに、ふとした瞬間に甘えが漏れる。この二面性が猫系の華です。普段クールな相手が、素直になれずにもじもじしたり、照れ隠しでツンとしたりする。その隠しきれない感情を見つけたときの「ずるい」と言いたくなる感じが、猫系の刺さりどころです。
■ 感情の出し方が慎重で、読み取る余白がある
気持ちをストレートに言わないぶん、猫系のキャラは仕草や間で心の内を語ります。読み手が「今の沈黙、どういう意味だろう」と考える余白が生まれるのが魅力で、じっくり関係を追いたい人に向いています。
「犬系=攻め」「猫系=受け」ではない
ここが、いちばん誤解されやすいところです。犬系・猫系は「性格の傾向」を指す言葉で、攻め・受けという「関係のなかでの立ち位置」とは別の軸です。この二つは重ねて考えず、分けて捉えたほうが好みを言葉にしやすくなります。
実際、犬系の攻めもいれば、犬系の受けもいます。猫系の攻めも、猫系の受けも成立します。人懐っこくぐいぐい迫る犬系の攻め、クールに構える猫系の攻め、素直に甘える犬系の受け、なかなか心を許さない猫系の受け。組み合わせは自由で、それぞれにまったく違う味わいが生まれます。
だからタイプを探すときは、「攻めか受けか」と「犬系か猫系か」を二つの別々のスイッチとして考えると便利です。この二軸を分けて意識するだけで、自分がどんな空気を求めているのかが、ぐっと言葉になりやすくなります。
たとえば「積極的に迫られる話が好き」と思っていても、その正体が犬系の攻めなのか、それとも普段クールな猫系がふいに本気を出す瞬間なのかで、求めている作品はかなり変わります。二軸に分けて考えると、こうした「好きなつもりだったけど少し違った」というズレを減らせるのも利点です。
犬系×猫系、組み合わせで変わる関係の空気
犬系・猫系は、二人の関係として組み合わさったときに、いちばん面白い表情を見せます。同じカップリングでも、どちらがどの傾向かで空気がまるで変わるからです。
■ 犬系×猫系、追いかける側と守る側
まっすぐ距離を詰める犬系と、それをかわしながらも満更でもない猫系。この組み合わせは、追う側と受け止める側のテンポの違いが生きます。ぐいぐい来る片方に、もう片方が少しずつほだされていく。じれったさと甘さのバランスが取りやすい王道の型です。
■ 犬系×犬系、まっすぐ同士のぶつかり合い
お互い感情に素直な者同士だと、ストレートな好意が正面からぶつかります。すれ違いが起きにくく、勢いのある明るい関係になりやすいのが持ち味です。テンポよく甘い空気を楽しみたいときに向いています。
■ 猫系×猫系、探り合いの緊張感
どちらも簡単には心を開かないタイプだと、二人の間には静かな探り合いが生まれます。近づきたいのに素直になれない者同士の、慎重な駆け引き。距離が縮まるまでの時間そのものを味わいたい人にはたまらない組み合わせです。
自分の好みを言葉にして、探しやすくするコツ
犬系・猫系という言葉のいいところは、ぼんやりした「好き」を言葉に変えてくれるところです。最後に、自分の好みをタイプとして掴むための考え方を整理しておきます。
まずは、これまで刺さった話を思い返してみてください。心が動いたのは、まっすぐ好意をぶつけてくる場面でしたか。それとも、クールな相手がふと甘えを見せた瞬間でしたか。前者に反応するなら犬系寄り、後者にときめくなら猫系寄りの好みだと言えます。
次に、それを「攻めか受けか」と掛け合わせてみます。犬系の受けが好きなのか、猫系の攻めに弱いのか。二軸で自分の好みが見えてくると、探すときの手がかりがはっきりします。作品のタグや紹介文には、こうした傾向を示す言葉が添えられていることが多いので、自分の言葉が決まっていれば、近いものを見つけやすくなります。
タイプはあくまで入口の目印です。きっちり当てはめようとしすぎず、「今日はこの空気が読みたい」という気分の道しるべくらいに使うと、ちょうどよく効いてくれます。
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